【インタビュー】Iza Lach(イザ・ラフ)


Halo!

Paulaですこんばんは!
今日は、9月30日に待望のニューアルバム『Painkiller』をリリースするIza Lach(イザ・ラフ)とのインタビューをUPします!
最新作についての話から、スヌープ・ドッグとの仕事のことなどなど、去年ワルシャワでインタビューしたときの話も交えてお送りします。どうぞ!!

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もうすぐ待望のニューアルバムが出るね。準備にどれくらい時間を費やしたの?レコーディングはどこで?

長いプロセスだったわ。前回のアルバムを出してから3年が経って、その間たくさんのことが起こった。特にスヌープ・ドッグと仕事を始めたことね。でもそれをおいても、人として成長したの。スヌープのおかげという部分もあるけれど。今25歳で、最初に活動を始めてからもうすぐ10年。今やっていることに対する姿勢は、間違いなく17歳で1stアルバム『Już Czas/ユシュ・チャス』を出した頃と違うわ。そういう視点から見ると、質問の答えは10年になるわね。でも技術的、創作的な視点から言えば、この1年かけて作品を仕上げていったの。同様に、1人でこの世に作品を出せるように準備していたの。

アルバムは自分のホームスタジオでレコーディングしたわ。一番落ち着くし、居心地がいい場所だから。作品作りをしている時、わたしにとって大切なのは親密さ。とても個人的なプロセスだから、1人で作業したいの。


YouTubeに上がっているプロモ音源を聴くと、これまでの作品と比べて、特にサウンド面で大きな変化が見られるよね。スヌープの存在以外で、どんなことが影響したと思う?

まず第一にこのアルバムは英語で歌われていることかな。2つの理由からそうしたの。1つには、英語の方がより多くの人に届くから。本音をいえば、ポーランド国外でも活動したいと思っているの。2つ目の理由は、この2年間、主に英語で創作してきたから。たぶんこの間にどうにかして切り替えたんだと思う。といってもそれは自然な流れだったから、特にそれについて考えていたわけではないけれどね。

確かにこのアルバムは、これまでの作品と音楽的に違うと思う。確かに言えることは、スヌープ・ドッグと仕事を始めたことがきっかけでヒップホップにたくさん触れるようになったことが大きな影響がもたらしたということ。でもわたしのことを昔から知っている人は、わたしがヒップホップを昔から聴いていたって知っているわ。わたしは、カニエ・ウェストとスティーヴィー・ワンダーの大ファンなの。彼らのアルバムはコンセプトアルバムになっているのよね。最初から最後まで聴くと、1つの物語になっていて、曲を選んで合わせただけのものじゃないの。『PAINKILLER』もそういうイメージで作りたかった。リスナーにもそれが分かるといいなと強く願っているわ。



『PAINKILLER』はどんなコンセプト?

いつも繰り返し話しているんだけど、音楽はわたしにとって薬なの。1stアルバムは失恋の経験から作った。何曲か書いたらすぐ、わたしの“苦しみ”が消えるわけではないけど、確実に創作することが、そのときつらい思いをした状況を整理して受け入れるのを助けてくれるの。さっき話したけど、もう創作してきた時間も長いし、大きく成長してきたわ。それも、自分がどういう世界に生きているかっていう経験をよりたくさん積んできたということなの。わたしがしていることは、たくさんの落胆や、的確なのからひどいものまで含めた批評を受け入れてきたことを伴っている。それに、少しずつそういう幻影は切り捨てるようになってきたし、この“ビジネス”のなかで一番大事なのは、自立心、忍耐、意志の強さだって分かっているわ。もちろん、ライブ中にファンと会えて、わたしとリスナーの間に絆が生まれるときの気持ちは、本当に美しいものよ。そして間違いなくそれは、困難を乗り越えさせてくれる勲章だわ。ニューアルバムのタイトルはまさにこのことを語っている。このアルバムはわたしにとっての鎮痛剤であるけど、同時にリスナーにとってもそうなの。自分の限界や弱さとの戦いを勇気づけてくれるのよ。


作詞作曲プロデュース、すべてを自分で手がけているよね。誰かとコラボすることは考えなかった?

この2年間にスヌープと約400曲を書いたの。すごい数字よね!わたしにとっても驚くべき成果よ。わたしたちには共通点があって、同じ情熱を持っているし、同じやり方で音楽を愛しているってことが分かったの、つまり感性が似ているのね。ただ、子どもの頃から自分の感情と経験でやってきた者としては、一対一の時間が必要だったの。最初から最後まで1人で作ってみたかったのよ。わたしにとっても、スヌープとの出会いによってどれだけわたしが音楽的に成長したか確かめるための、またとない機会だったわ。


スヌープはアルバムを聴いてなんて言ってた?

スヌープはいつも、わたしの新曲を聴く一番最初の人よ。曲ができるとそのまますぐスヌープに送ったわ。いつも彼の意見を一番信頼しているの。なぜならスヌープは、わたしが何を欲しくて、どんな方向を目指しているのか一番よく理解してくれている人だから。スヌープが賞賛してくれれば、それはわたしにとってすごく良いしるし。このアルバムのときもそうだったわ。


リリースした後の予定は?

計画はいつも通りたくさんあるけど、話してしまうより見せる方が好きなの。早くバンドとツアーに出て、国外でもプレイしたいわ。ライブはわたしたちにとって最も大事なこと。それ以外では、シングルやPVでアルバムをプロモーションするわ。


スヌープとの仕事は実際どう?

とてもいいわ。ただ一方でとても大変。だって、もう20年も頂点にいるような人だから、スヌープの生き方や行動はわたしにとってまったく未知なのよ。でも、スヌープはわたしを自分の翼の下に入れてくれて、まるで家族といるような気持ちにしてくれた。だから、わたしはいつも感謝しているし、この状況を最大限に活用するつもりよ。


スヌープと仕事し始めてから、たくさんの変化があったんじゃない?

Yesでもあるし、Noでもあるわ。本当のところ、ずっとウッチの自分の小さな家に住んでいるから、わたしのスタンダードは全然変わってないのよ。でも普通より早いスピードで成長したのは確かね。正直いって、大きなストレスだし、時々自分を整理するのが大変なほど、新しいことだらけ。でも、このような機会があるおかげで、スヌープはわたしを家族のように扱ってくれるの。すごく嬉しいし、幸せなことよ。だからこの状況を最大限に活用したいし、狂っちゃわないように気をつけてるわ。今のところうまくいっていると思うけど。(笑)


あなたがポーランド語で書いた曲は、英語曲とは雰囲気が違うよね。

大いにあり得るわ。ポーランド語で書くより英語で書く方が、少なくともわたしにとっては書きやすいってことなの。英語で書くと、より少ない言葉で多く表現できるって気がする。うまく伝えられているか分からないけど、そんな感じがするわ。もちろんポーランド語で書いた曲は違うわ。なぜならここ3年はずっと英語で書いているから、英語で書いている曲は新鮮なのよ。


いつ頃、どうやって音楽を始めたのか話してくれる?

とても音楽的な家で育ったの。音楽学校に通っていた11歳上の兄と7歳上の姉がいて、兄はL.Stadt(エル・シュタット)というバンドをやっているし、姉はFormacja Nieżywych Schabuff(フォルマツィヤ・ニェジヴィフ・スハブフ)というバンドで5年間ベースを弾いていたわ。わたしも音楽学校へ通っていたから、常に音楽的な方向へ成長しているの。曲を書き始めたのは13歳のときよ。


一日一曲書いてるって本当?

そのペースは緩めたわ。あまり健康的じゃないしね。(笑) どういうことかというと、わたしが曲を書く時期は、本当にたくさん書くの。だけど、インスピレーションを胸の内に集めて、次のマラソンに備えている時期もあるのよ。


そんなにたくさんの曲を書けるモチベーションはどこから?

スヌープと出会ってからは、スヌープがモチベーションになってきたのは間違いないわ。スヌープはワーカホリックで、常に何かやっている人だから、自分が世話している人たちにも、せめて自分の半分ぐらいのペースを要求してくるのよ。(笑) あと、いつかこのひらめきがなくなってしまうんじゃないかって恐れもあるから、それがあるうちにできるだけたくさん書いておきたいって努力してるの。


外国でもコンサートしているから、ポーランド以外にもたくさんファンがいるんじゃない?

多いかは分からないわ。その数は毎月増えている感じがするけど、多いとは言わないと思う。常に増加しているのは嬉しいわ。Facebookを見ていると、それが分かりやすいと思う。もらうメールの数は増えている。英語のメールも。


あなたの音楽は古き良きR&Bやソウルの雰囲気があるよね。

どうしてそうなったか分からないわ。小さい頃は、マイケル・ジャクソンとそれに近い音楽しか聴いてなかったの。でもここ3年はスヌープのおかげで、たくさんオールドスクールなソウルミュージックを知って、一瞬で大好きになっちゃった。そこから来ているんじゃないかな。




日本に来たことはある?

いいえ。


日本にまつわるお気に入りのものとか思い出はある?

グウェン・ステファニーが日本っぽいアルバム出していたよね。あの頃グウェンは原宿スタイルの服装をした女の子たちと日本風にパフォーマンスしていた。その頃、普段から原宿スタイルの格好をしているような女の子たちのブログをチェックして、画像をたくさん見ていたのを覚えているわ。あのアルバムは、わたしにファッションにも目覚めさせてくれたの。そういうファッションが見たくて、日本の番組を特にたくさん見ていたな。まったく違う文化だけど、とてもカラフルなところがすごく好きよ。ポーランドはなんでもグレーなんだもの。


日本に来たらやってみたいことや訪れてみたい場所はある?

日本ではカラオケがすごく人気みたいだから、それが最初の目標ね。正直いうと魚は食べないから、寿司は食べないし、だからポケットにクッキーを突っ込んでカラオケに走るわ。カラオケは、これまで見たたくさんの映画や番組に登場していたから、どんなものか見てみたい。とても楽しそうだから、すごく試してみたいな。


いつかコラボレートしてみたいアーティストは?

スティーヴィー・ワンダーね。今のところ、それがわたしの夢No.1よ。ことあるごとに、スヌープになんとかしてってお願いしているの。っていうのは冗談だけどね!(笑) でもスヌープには知っていてほしいし、いつか叶うかもしれないでしょ。スティーヴィー・ワンダーとレコーディングできたら、それこそ本当にわたしの人生で最高のできごとになるわ。


アーティストとして一番の夢は?

わたしの夢は、わたしの音楽がより多くの人に届くことよ。ライブの後やわたしの音楽を聴いた人からたくさんメールをもらうの。わたしの音楽を聴いたおかげで人生が変わった、とか、孤独に感じなくなった、とか、問題を抱えているのは自分だけじゃないって思えた、とかね。こういうメールにはすごくインスピレーションをもらうし、時々すごく感動ももらう。だからPCの前で何て書いたらいいか分からなくなっているわ。だって『感動したわ!』なんて書いたって、誰も信じないでしょうし。でもこういう瞬間のためにこそ、自分がしていることに価値があると思う。大変な仕事だし、人間としても精神的にも挑戦のようなものよ。アーティストは日々、これがだめだ、とかできない、とか無理だとか批評家に言われたりしているんだもの。だからこそ、こういう瞬間がエネルギーを与えてくれるの。そういうこと言ってくる人たちに対して、わたしにはできる!って言い返すためのね。(笑)


ブログやFacebookに自分のファッションの写真をよくUPしているよね。

ファッションブログを作るのが怖いの。前に挑戦したことはあるけど、これもたくさんの作業が要るものよね。わたしにはその時間はないから、ケータイでFacebookに投稿しているってわけ。ちょっと無駄かもしれないけど。(笑) でも写真を投稿するのは好きよ。わたしのスタイルは普通の女の子と違って、もっと男の子っぽいんだけど、たとえば、時々ボーイッシュな服装をしてみたいけど勇気がないって女の子たちがいる。だから、こういうファッションでもいけるんだって見せようとしているわ。


休む時間があるときは何してる?

夜通しNBAを見るか、『フレイザー』っていうお気に入りのドラマを見るわ。全部のエピソードを暗記していて、もう1000回ぐらい見ているけど、全然飽きないの。ストレスも外の世界のことも忘れられる、大好きな時間よ。


そこから英語をたくさん学んだんじゃない?
そうなの!このドラマからは多くを学んだけど、でも時々30年前に使われていていたような言葉を使って、後から分かったりするの!(笑) だから、すごく年配の女性みたいな話し方しちゃうのよね。でもそれも魅力なんだけど。(笑)


無人島に3枚CDを持っていくとしたら?

スティーヴィー・ワンダーの『Innervisions』。それからザ・オージェイズの『Back Stabbers』とカニエ・ウェストの『808&ハートブレイク』。この3枚なら長い間聴いていられるわ。


日本のリスナーへ一言お願いします。

わたしの音楽を知っている人、知ったばかりの皆さん、こんにちは。いつか日本へ挨拶に行けるといいなと思っているわ。



ありがとうございました!



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