『イーダ』観てきました!


Siema!

Paulaです、こんばんは!

昨日は渋谷のイメージフォーラムへ行って、ポーランド映画『イーダを観てきました!

ⓒPhoenix Film Investments and Opus Film

平日の昼間だというのにイメージフォーラムは結構いっぱい。年配の方が多いようですが、若い人も結構来てました。1本予告編が上映された後に本編スタートです。

舞台は1962年、社会主義時代のポーランド。戦争孤児として修道院で育てられた尼僧アンナが、実は叔母が生きているので会ってみては?と修道院長から勧められるところから、物語が動き出します。
叔母ヴァンダに会って分かったのは、自分はユダヤ人で本当の名前はイーダだということ。それから2人はイーダの両親が埋葬されている場所を探す旅に出るのです。
ⓒPhoenix Film Investments and Opus Film

ネタバレな話は避けて感想を言わせていただくと、実に良い映画でした。
モノクロ映画だし、社会主義時代が舞台だし、一見暗い映画なのかなと構えてしまうかもしれないけど、心を軽くしてくれるような深い感動が待っているので是非観てほしい!
これは一人の少女が女性になっていく成長物語なのです。

常に修道服を着てベールをかぶり、ことあるごとに胸に十字を切って神に祈るイーダと、
ヘビースモーカーで酒を飲みながら運転し、見知らぬ男と寝て心の闇を紛らわすヴァンダは、聖と俗の対照的な象徴であるかのよう。そんな2人を血縁がつなぎ、ともに残酷な真実を共有することになるこのロードムービーは、とてもミニマルに、かつ美しく描かれていて、すぐ物語に引き込まれてしまいます。そして、映画を彩るコルトレーン、モーツァルト、バッハ等の優美な音楽が強い印象を残します。

イーダを演じるアガタ・チュシュブホフスカは女優初体験の新人だけど、すごい存在感。そして叔母のヴァンダ役アガタ・クレシャがまたとてもいい味を出してます。悲しみを背負って生きる姿がなんとも胸に迫るものがありました。また途中で登場する流れ者のイケメンミュージシャンにも注目。どっかで見たことあると思ったら、ポーランドの伝説的ヒップホップグループ、Paktofonika(パクトフォニカ)の軌跡を描き、2012年ポーランドで公開され絶賛された映画『Jesteś Bogiem(お前は神だ)』でRahim(ラヒム)を演じていた俳優さん、ダヴィド・オグロドニクでした!こないだこの映画観たばっかりだったので、一人で喜んじゃった!笑 (こちらの映画についてはまた別で書きますね。
ⓒPhoenix Film Investments and Opus Film

第二次大戦、社会主義時代のポーランドの深い傷を垣間見せながらも、イーダの真っ白な存在感が軽やかな感動を与えてくれる映画『イーダ』。渋谷イメージフォーラムでは8月29日(金)までは確実に上映しているそうなので、お時間ある方は是非観に行ってみてくださいね♪


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