Smutek(悲しみ)by KęKę(ケンケン)
家に物は多くなかった だから劣っているように感じてた
親父は少しでも多く稼ぐためにドイツへ出稼ぎに行った
仕事に出かけると疲れ切って帰ってきた
俺はベランダから親父を観察しながら車を数えてた
親父のバスはたいてい空っぽ 給料日後は絶対乗ってなかった
車、222台、223台 すぐに消えてく
帰ってくると酔っ払ってた 胸が痛かった
俺には何も分からなかった
友達は父親とよく遊んでた 俺は頬の涙を拭ってた
出稼ぎに行くと手紙を書いたり電話をくれたりしたが
その回数はどんどん減っていった
でも俺は外では笑ってた 学校で崩壊したくなかった
自分が欠けているように感じた 母さんは懸命に働いてた
アニャの視線だけが分かってた 姉さんには頼ることができた
時が経って泣かないことを覚えたが 今日まで傷が残ってる
親父、もう恨んでないよ 傷つけたのならごめん
もしいつか聞いてくれたなら どうか怒らないで
親父が治療したくないのが残念だよ
俺にはとても助けになったんだぜ
フックx2
いつかのグラマティクのようにライムで泣く(*)
だからお前が俺の涙を見ることはない
人生で初めてこれほど心を打ち明けた
ガラスの向こうに隠れるのではなく
昔は泣いて何も言わなかった
今はもう泣くことができない
何をしても蘇ってくる記憶
この曲は俺のセラピー
今挙げた話はここじゃたくさんある とても頻繁に起こっていることだ
仕事と学校と子供 ある女の肩にもたれて食べる昼食
母さん、なんで分からなかったんだろう
ごまかすような視線が俺をだました
本来は手伝いをし、ありがたいと思って感謝すべきだったのに
俺は親父のような生き方を始めた
どんなに早く引き込まれるか分からないだろう
心の中が空っぽなことにも気づかないんだ
考えて何も言わず 言っても何もしない 何したって同じさ
何も感じたくないんだろ 俺はこんな時何が助けになるか知ってる
どこかで解決策を探すべきなのに家のある物を使う
今すべての苦しみのために俺はアル中の人生を背負う
その代償を払うのは俺の息子、母さん、身近な家族や親戚
俺はなんて恐ろしい復讐を自分自身に課してしまったんだ
ウォッカにコカイン、ウォッカにハッパ、一晩中ウォッカ漬け
今やっとこの話ができるようになった
自分を少し客観的に見られるようになった
新しい1日がきて日々俺の頭がまともになっていくにつれ
新しい曲を作るたびにもっと自分のことを知っていく
それでいいんだ 問題はあるけどそれを広く話すようになった
涙は流れないが心の中では常に悲しみを感じてる だから
フックx3
(*)1999年にヒップホップユニットGrammatik(グラマティク)がリリースしたクラシック「Płaczę rymami」の引用。
ウェブショップmalinkiで著書『ヒップホップ東欧』、ポーランド音楽CD、雑貨など販売しています。
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